成功と失敗の分かれ目は

 失敗と成功例を挙げてまいりましたが、改めてポイントを整理してみたいと思います。

分かれ目ポイント
①目的・目標の設定を合意できているか・北極星をつくる (ミッション・ビジョン・バ リューとの整合を取る)
・言語化・見える化する
②経営者が意志を貫いているか・経営者は本気度とパッションを持ち続ける
・言い出して、後はやっとけはNG.最後まで関与
③ミドル層の動機づけは十分か・自律的に動ける組織にする
・モチベーションを高める工夫をする
④丁寧なコミュニケーション・経営者との対話術
 - 経営者の優先事項を把握しておく
– 経営者の考えや性格を知っておく
・各業務部門との対話術
– 頭ごなしに押しつけない
– 重要度と緊急度に応じて優先順位をつける
・お互いを尊重し、高め合う(フィードバック文化の醸成)
⑤プロジェクト方針を立てる・全体最適の重要性を周知する
・発生源入力の必要性を周知する
 など、方針を明確にし、絶えず立ち戻る
⑥WBSをつくる・きめ細かい進捗管理を行う
⑦予算はバッファを持つ・ブレるのは当たり前だがブレ幅はコミットする
⑧業務フローをつくる・現行調査のうえ、現行業務フローをつくる
・新業務を定義し、To-beのフローをつくる
・継続的に改善を行うプロセスを確立する
フローの見える化は管理のしくみ化の第一歩
⑨外部支援者の使い方を工夫する・ペースメーカーとして上手く使う
・経験のあるコンサルを採用する

 目的の設定・コミュニケーション・プロジェクト管理の観点で、重点ポイントをあげました。少なくとも、これらは守らないと、プロジェクトはどこかでつまずきます。いずれの観点も、丁寧に・わかりやすく整えていく必要があります。